歯科業界にも、集患=マーケティングという言葉が定着しました。
折り込みチラシを入れること、医院看板を見直すこと、内装をリニューアルすること、ホームページを立ち上げること、これらひとつひとつを実践している医院は少なくありません。
しかし、このような項目を個別に実行しても、継続的成果は期待できません。
それは、アプローチのベースとなるマーケットリサーチが貧弱なため、歯科医院がマーケット情報を読み間違えていたり、情報不足のためマーケット特性を押さえた情報発信ができていなかったりするからです。
「わくわくする歯科医院」というキャッチコピーが、マーケッテイング体質な歯科医院の代名詞のように一人歩きしています。
しかし、「わくわくする歯科医院」には、プロフェショナルな医療人の仕業とは思えないマーケッテイング戦略に愕然とさせられことも少なくありません。
確かに人間は不合理な一面を持っていますが、こと自分の健康や美しさに係わる医院選択を「わくわく」する雰囲気だけで行うほど単純ではありません。
そのプロセスの結果を反映させることが、看板・内装・ホームページ・パンフレット、サービスが、診療内容と相互誘発的に作用して潜在患者を顕在化していきます。
地域属性、風土文化、地形、人口動態、消費指数、開発状況、地域生活者情報を基盤にするとが、マーケッテイングの出発点です。
「わくわく」するエモーショナル・マーケッテイングの前にエリア・マーケッテイングありきです。
その上でウェブマーケッテイングが補完、相乗効果を発揮して、エモーショナルな部分が点火して地域社会との絆が形成されていきます。
実にウェブサイトは集患には有効な媒体です。
しかし、単にプロモーションビデオのように誘引的に集患の手段に使う医院は、ウェブサイトの可能性の50%も使っていません。
開業歯科医師の90%はプライマリーケアを主とするGPですから、自院のホームページをマーケット情報のプラットホームとして、患者さんとのコミュニケーションの構築、医院システムの確立、診療ヴィジョンの明確化、そして診療目標や数値目標、医院理念を立てる基盤にすることが、ウェブサイトの可能性を最大限に遡及するマーケッテイングです。